健康診断で出た検査結果はおおよその目安となります。判定は医師が全てのデータと経過をもとに判定しますので、個々の値の少ない変動で、過度に考えすぎないようにしましょう。検査で得られた情報を基にその後の健康維持に役立てるようにしましょう。
肥満は動脈硬化や糖尿病、高血圧などの生活習慣病のリスクが高くなる傾向にあります。自分自身のからだをコントロールする目安として定期的に自分の体重をチェックすることは、健康管理の基本としてとても重要になります。
1日3食バランスの良い食事(一日30品食)を心がけ、食事の際もゆっくり食べ、あまり食べすぎないようにしましょう。また、間食はできるだけ控えることが大切です。
散歩などで歩いたり、サイクリングなどの有酸素運動を一週間に3~5回くらい、一回の運動は約20~30分ほどするようにしましょう。あまり無理はせず、最初は軽めの運動を心がけ、身体に負担をかけすぎないようにしましょう。
血圧は心臓が縮んで血液を送り出す際の最高血圧と心臓が元の状態に戻ったときの最低血圧があり、両方の血圧が高い場合や、いずれか一方の血圧が高い場合を高血圧といいます。
血圧は1、2回の健康診断では本当の血圧がわからないので、要健康管理の必要性がある方は、こまめに血圧をチェックし、正確なご自分の血圧をつかむと良いでしょう。内科または循環器内科を受診し、早期治療や対応を心がけるようにしましょう。
血中の総コレステロール・中性脂肪の値が高くなると、動脈硬化などのリスクが高くなります。
そのため、脂質代謝の項目で、基準値を大きく外れる項目があった場合は、医療機関などで二次・精密検査を受診するようにしましょう。
また、普段の食生活や運動などの生活習慣を見直すことをお勧めします。
貧血と診断されたら、食生活を見直すことを心がけましょう。造血作用として、レバーや貝類を摂取することや、鉄分の吸収を促進する果物や野菜類、イモ類などを摂取すると良いでしょう。
尿酸は人の身体の中にあるプリン体という物質が壊れることでできます。尿酸値が高くなると、関節に沈着し炎症を起こすため痛風発作が見られます。
尿酸値が高いと診断されたら、食事の改善を心がけましょう。例えば、プリン体を多く含む食品である、肉、魚介類、ナッツなどの摂り過ぎに注意しバランスの良い食事を心がけると良いでしょう。また、水分を多く摂取することで、尿量を増やし、尿酸の排泄を促すことができます。毎日の生活をしっかりとコントロールするようにしましょう。
肝臓は病気になっても、症状が出にくく気づきにくいのが特徴です。健康診断で肝機能検査に有所見項目が出た場合は、二次・精密検査をお勧めします。肝臓病には8割が肝炎ウイルス、2割がアルコールや薬剤・糖尿病などの生活習慣による影響が考えられます。症状として現れるころには、かなり症状が進行している場合もあるため、定期的な検査を受けるようにしましょう。
腎機能で一番簡単な検査としては、「尿検査」があります。尿に含まれているタンパク質や潜血など腎機能の働きを調べる検査となります。
自覚症状が少ないため、放置しておくと腎臓病などの病気を引き起こすこともあるため、有所見が出たときは、二次・精密検査を受診することをお勧めします。